個人的20万円以下理想の音のイヤホンはこいつ。音だけは本当に最高。
そんなわけでKiwi Ears Orchestra IIを購入しました。

国内代理店さん経由で出ているのはどうやら透明(白)カラーのみのようで、もう一色存在している青はアリエクやAmazonで本国側の店経由で購入しないといけない模様。
でもどうしても青がよかったんだ…。
ということで中野のフジヤエービックさんで中古の青モデルの美品が売っていたのでそちらを購入。ありがとうフジヤエービックさん…フジヤカメラさんにもよくお世話になってます…。
下記は国内代理店さんの紹介ページ。
構成としては10BAで他のドライバは無し。オールBA機。
心から愛してるイヤホンだったiBasso Audio AM05が5BAなので倍の数のBAを積んでいる。すごいね。
金額的には国内定価で5万5000円弱くらいのはず。
自分が買ったのは中古だったので42000円くらい。
というわけで以降レビュー。
イヤーピースについては後ほど。ケーブルは純正。DAPはFiiO M21。
# 装着感
このイヤホン最大の問題点。
マジでこのイヤホンを買おうか悩んでる人間は絶対一回試聴機で耳に装着して問題ないか確認した方が良い。
問題点は下記の通り。
・サイズがかなり大きめ。耳に入りにくい人が多分いるかな?ってくらいの大きさをしている。
・めちゃめちゃ気密性が高い。普通のイヤホンだと空気が抜けるための穴みたいなのがシェルに空いているが多分こいつは空いてない。恐らくそのおかげで音質と遮音性がいいし低音などもドゥンドゥン響いて迫力を感じられる。外歩きながら曲流してても他のイヤホンじゃ絶対味わえない迫力が感じられるのでこれは本当に一度試してみてほしい。外歩き用のイヤホンの音の迫力に満足できていない人はこのイヤホン絶対試してみる価値がある。
・↑とノズルがでかいコンボでイヤーピースをかなり選ぶ。
# イヤーピースについて
↑に付随してイヤーピース選びがやや難しい。
## 定番イヤーピースを付けると
自分の場合だと定番のSednaEarfit MAXをまず最初に付けてみたけど耳への圧迫感がやばくなってしまった。イヤーピース自体がやや短めなためか耳に凄い密着して気密具合がすごいことになる。
またノズルが太いからなのか素材がやや分厚めだからなのかイヤーピースのサイズが普段と同じ(MSサイズ)だと耳のサイズにあってない感じがする。
これがかなり耳に負担になるためギブアップ。このイヤーピースがダメなイヤホンってマジで初めてな気がする…。
## 代替案①
このイヤホンへの最適なイヤーピースは純正の黄色(写真でつけてるやつ)。
イヤーピースの軸側が結構長いため、耳との密着感をかなり軽減できる。
サイズはSMLの3サイズしか存在しないためSサイズを選択。とりあえず大きな違和感はなかったのでこれで一時しのぎをすることに。
ただ純正イヤーピースは何かあったときに換えが効かないという致命的な問題があるため、サードパーティ製の良い感じのイヤーピースを探すことにした。
(あとこの純正黄色はフィルタ的なものがついてないのもちょっとな…となった)
Kiwi Earsさん、このイヤーピース追加で買えるようにしてください…。できればサイズごとに…。
## 代替案②
ここまでで決まったOrchestra IIに装着したいイヤーピースに求める条件は下記。
・軸部分が長いこと(耳への密着感を減らす)
・傘部分の素材が薄め(ノズルが太いことへの対策)
・フィルターがついている
・素材はサラサラめなシリコン
eイヤホンさんに行ってサンプルを片っ端から確認していった。
そして最終的に残ったのはこちらのイヤーピース。

まさかの同じくKiwi EarsのFlex Ear Tips。
https://www.yodobashi.com/product/100000001008777652/
特にメーカー揃えるつもりはなかったんだけどね。
特にポイントが高かったのは軸部分が長めだったこと。
フィルターがあることもありあまり奥まで刺さらないので耳に装着したとき程よいくらいの距離感になる。
音についてもあまり大きな悪影響は無し。
他にもいいのはあったけどこれが一番かな~という感じ。
問題点は
・イヤーピース脱落がやや発生しやすい(片耳分即ロストして翌日追加購入した)
・SMLサイズセットしか存在しない。頼むからSサイズのみMサイズのみLサイズのみ2セットを出してくれ。
・これを付けたからといって完全に耳への負担が解消するわけじゃない。耳のコンディションが悪い時(そもそもそんな時にイヤホンを付けるな)に使うと1時間もしないくらいであーあかんですわってなる。
でも他のイヤーピースを使うよりは全然いいのでとりあえず当面はこれでいくことにした。
マジでSサイズだけ売ってください…。
# ケーブルについて
かなり良い感じのケーブルだが一点だけ自分の使用感とマッチしない部分がある。
3.5mmと4.4mmをプラグ側を差し替えることで切り替えることが可能。
それを実現するためにプラグ側がかなり長くなっている(多分普通のイヤホンケーブルってこれくらいだよね、って感じの1.5倍くらい)。
普通に使う分には全く問題ないのだが、自分はFiiO M21を使用する際ジャケットの内側胸ポケットに入れることが多い。そしてそのまま屈んだりなんだりするとケーブルの根元辺りに負担がかかる感じがする。これ断線しそうだよなぁ…という感じ。
多分この使い方してると一年持たないだろうなぁという感じがしたので家に偶然余っていたNICEHCK 60sagaにリケーブルもちょっと試した
音の変化はM21で使ってるとややしっとりした音になったか…???って感じ。言語化はできないけどなんか微妙に迫力というか圧が減ってる気がする。多分…。
どっち固定にするかはまだ悩んでる…。
ケーブルはマジでわからん。魔境すぎる。
# 音について
ここから本編。
前回の記事でCadenza IIの評価時に書いた内容そのまんま転載
人生で多分一番聴いた回数が多い曲、come together / m.o.v.eを聴きながら書いてます。
イヤホンやヘッドフォンの音を確認するときはだいたいこの曲を評価の軸にしています。
イヤホンを聞き比べる時の評価軸はざっくり下記の通り。
・曲全体の距離感(変に遠く感じないか)
・それぞれの音の分離感、分離の違和感のなさ。(イントロ部全体、女性ボーカル、男性ラップ)
・ドラムの音が強くなりすぎて他の音を潰さないか
・男性ラップのみパートの聞き取りやすさ
★シンバルなど高周波な音が耳障りな聞こえ方をしてないか
時間ごとに気にするチェックポイント的な箇所は下記
・0:40~2:16辺りの声の聞こえやすさ
・1:30辺りのギターの音のキレ
・1:50辺りからのドラムの音の入りの迫力
・1:55辺りからの高めの音(何の音だこれ)の聞きやすさ
・3:28~のコーラスと楽器の分離感
★3:43のサビ直前の声に被さるブーン↓みたいな音がどこまで聞こえるか(イヤホンによっては一瞬で消える、長めに聞こえる方がいい)
・3:46~のサビ全体の女性ボーカルの声の立体感、コーラスの分離感
★7:47~の男性ラップ?台詞?パートの聞き取りやすさ。イヤホンによってはここが聞き取りにくいことがある。特に8:00~8:13のほぼウィスパーボイスになっている部分はイヤホンによっては完全に破綻しているだろって感じになりただボワンボワンしたような変な音になることがある。
上記全てにある程度の納得感があり、特に★を付けてる3つは絶対に納得できる音になっていることが必須。
上記内容の満足度について全体的にCadenza IIよりも高水準に感じた。
特に全体の分離感はかなり良い感じかつ女性ボーカルが映える感じの音だなという感触。ドラムの音も目立ちすぎないけどちゃんと存在感があってボーカルを引き立てている。大好き。
今更だけどこの曲イヤホンの評価には向いてないかもしれない。バンドサウンドとかと比べると音全体が平たい曲なので。まぁどうせ自分が一番聴く曲がこれなのでこれを中心にはするんだけど。
この曲以外を聴いての評価は下記。
# その他評価
この曲はサカナクションの曲でチューニングしたんじゃないかってくらいサカナクションに合う。
特に合うと感じたのが『ミュージック』。
マジで合うのでもしOrchestra II買ったら聴いてみてほしい。
ややエレクトリカル?なベース・ドラム音に超絶迫力を与えて引き立てつつボーカルの音には立体感を感じる。
ちょっとベース効き過ぎか?ってなるくらいではあるんだけどこの曲ではそれが全体のアクセントとして大変良い感じ。
マジで良い。
あとはサカナクションだとAoiとかコーラス部分がめちゃめちゃ良い感じに聞こえるしサビに最高にハマっていて個人的には大変満足した一曲。
サカナクション以外だと印象に残っているのはLondon Elektricity feat.AMWEの『ロンドンは夜8時』
ボーカルの声が伸びて掠れていくところまでが大変よく聞こえる。
今までよく聴いていたけど意識していなかった部分がしっかり認識できる。
あとは最近超かぐや姫!にハマってる都合で聞き比べでもよく使った『ray (超かぐや姫!Version)』。
これのフル版。
この曲qobuzで買い切りで購入したんだけどバンドサウンドとボーカル二人の声がちゃんと聞き取れ、迫力あるドラム、両ボーカルのハモり部分の美しさその全てにどっぷり浸れる。大変満足。
何度か聴いてるうちにこのイヤホンはこの曲のために生まれてきたのかもな?って思うくらい個人的にはクリティカルヒットな一曲でした。
# 総評
余計な味付けが少ないモニターライクなサウンドでありつつも低音の迫力ありボーカル大変良い感じ高音あんまり耳が疲れないという感じ。まぁ物理的に耳疲れるけど。
Cadenza IIと比較するとお値段数倍の差に個人的には十分納得できるクオリティだな、と感じた。
序盤で長々書いたように音質とトレードオフにしているものがそこそこ大きいのでタイトル通り万人に問答無用で薦められるイヤホンとは言えないけど、使っているとそれがだいたい全部音質とトレードオフだったことが理解できてくるので視聴してみて全てのデメリットを考慮した上で「それでもこのイヤホンを選ぼう」と思えたら是非買ってほしい。本当に逸品だと思うこのイヤホン。
10万以下のレンジでこれ以上に自分が納得できるイヤホンはもう生まれてこないんじゃないかと本気で思ってるくらいには音が最高。
10BA機ってDDないし低音どうなん?ってアレも多いと思いますがDD+BA機より音に一貫性がある(個人の感想です・DD+BA機も良いと思うものは多い前提)し同じ価格帯のハイブリッド機よりなんなら低音しっかりしてるように感じるのでこれはこれでいいのではないかと思う。世の中には16BAとか19BAみたいなヤバいイヤホンもありますからね。AAW Black MalusとTHIEAUDIO Valhalla降ってこないかなぁ。
マジでモニターライクな音・予算5万円くらい・なるべく音質が良いって感じのイヤホンを探している人は一度視聴してみてください。多分音に関しては概ね満足できると思うので。
# 次のイヤホンについて
手元にOrchestra IIと交互に使用していたQoA Matadorがあるので次はそちらの感想を書く予定。Orchestra IIと比べると方向性も目指す先も何もかもが違うイヤホンなのでとても良い感じに補完しあえてるんじゃないかなと思っている。
あとはKiwi Ears Halcyon。こいつは届くの6月らしいので届いたらなんか書く。
あとこの記事はだいたい3日くらいでのんびり書いたんだけどその間にデスクトップでの音周りを改善するためFiiO K13 R2Rを購入したのでその話もM21の話と合わせて書きたいと思っている。多分書く。今のところ満足度は文句なし。
ただし実はM33 R2Rも欲しくなってる。
SeeAudio KAGUYA IIは…欲しいね。いつかは買う。いつになるかは不明。そしてSeeAudio SeeUとHAKUYA JPも気になってる。HAKUYA JPは完全に予算範囲外なので手を出すことはないだろうけど…。SeeUはKAGUYA IIを先に買ってどうしても他にも欲しくなったら手を出す、みたいな感じになるだろうと思っている。KAGUYA IIより先に買うことは無い。はず。
そんな感じで。



